Scratch(スクラッチ)でゲーム/アニメーションを作ること、プログラミングを学ぶことについて。
Scratch(スクラッチ)は数あるプログラミング言語のひとつです。
そのなかでも、ビジュアル言語と言われているScratch(スクラッチ)では、具体的な命令が書かれたブロックを組み立てていくことで、一連の動作の命令を作ることができます。
そして一連の動作の命令をつなぎ合わせていくことで、作品(ゲームやアニメーション)ができていきます。
文字を打ち込んでパソコンに命令を出すのではなく、ブロックを組み立てることで、視覚的に命令を出せるのがScratch(スクラッチ)の特徴です。
Scratch(スクラッチ)でゲーム/アニメーションを作るには?
ここで、ゲームやアニメーションを作ろうと思ったとき、必要な要素(部品)は何でしょう?
主にキャラクター(登場人物やアイテム)や背景、音(BGMや効果音)がありますね。
Scratch(スクラッチ)でゲームやアニメーションを作る場合は、キャラクター(登場人物やアイテム)と背景に、音(BGMや効果音)や動き(歩く・ジャンプするなど)をつけていきます。
つまり、それぞれのキャラクター(登場人物やアイテム)に対して、『(登場人物に)緑のはたが押されたら右に進め』や『(お金アイテムに)チャリンと鳴らせ』というような命令を作っていくのです。
Scratch(スクラッチ)におけるブロックとスクリプトについて
Scratch(スクラッチ)では、『緑のはたが押されたら』や『右に進め』という一つひとつの具体的な動作の命令は、ブロックとして表されています。
なので、具体的な動作の命令が書かれたブロックを組み合わせることで、〇〇のときに△△をしろ、というような一連の動作を命令することができるのです。
例えば以下のブロックのかたまりは『スタートボタン(緑のはた)が押されたらキャラクターが左右に動く』という一連の動作を命令しています。
Scratch(スクラッチ)では、このブロックのかたまりをスクリプトと言います。
つまり『〇〇のときに△△をしろ』という一連の動作の命令がスクリプトとなります。
ゲームやアニメーションは、それぞれの場面でそれぞれのキャラクター(登場人物やアイテム)が何かをするという、一連の動作が組み合わされて作られます。
なので、ゲーム/アニメーションを作る=いろんな場面での一連の動作の命令を作る=いろんなスクリプトを作る、ということですね。
『□□のときは☆☆をしろ(スクリプト①)』『♡♡のときは××をしろ(スクリプト②)』という感じで、それぞれのキャラクターや背景に対し、スクリプトを作ります。
例えとして、あるアクションゲームにおける、ネコの動きを命令しているスクリプトたちを見てみましょう。
『緑のはたが押されたとき』で始まるスクリプトは、ゲームをスタートさせる(緑のはたを押す)とネコが自動で左右に走る、という一連の動作を命令しています。
『背景が〇〇になったとき』で始まるスクリプトは、背景が変わったら、上向きの矢印キーが押されるとネコがピヨーンと放物線を描きながらジャンプする、という一連の動作を命令しています。
スクリプト(一連の動作の命令文)を作る過程でプログラミングの概念を学んでいく
このように、このアクションを起こしたらこうなる、この場面になったらこうするというスクリプト(一連の動作の命令文)を合わせていくことで、ゲームやアニメーションを作ることができます。
スクリプトを作っていく過程で、プログラミングの概念を学んでいくことができます。
例えば、重ねたブロックは上から順に実行されていくこと(順次実行)。
『ずっと』というブロックで他のブロックのまとまりを囲うことで、囲まれたブロックの命令がずっと繰り返し実行されること(繰り返し)。
などなど。
ゲーム作りというモノづくりのなかで、自然にプログラミングの概念を学んでいく。
無理なく楽しみながらプログラミング思考を身につけていく。
このように楽しさと学びが一体となった活動を行えるのがScratch(スクラッチ)の魅力です。
当教室でもScratch(スクラッチ)を使って、遊びと学びの融合したレッスンを実施しています。
今後ともよろしくお願いします。